鹿児島県の薩摩半島最南端に位置する開聞岳。
どの方角から見ても綺麗な円錐形をしており、その端正な姿から「薩摩富士」とも呼ばれています。
東シナ海に突き出るような山容は秀麗で、南薩摩のシンボル的存在となっています。
1月から2月上旬には菜の花も咲き乱れ、開聞岳、海、菜の花の組み合わせは見事の一言。
本記事では、日本百名山のひとつ、開聞岳を登るコースを紹介します。
開聞岳の基礎情報
エリア | 九州/鹿児島県 |
標高 | 924 m |
コース グレード | 初級 |
技術度 | |
体力度 | |
推奨日程 | 日帰り |
開聞岳を登るための参考ルート
ルート | 開聞岳二合目登山口 往復ルート |
歩行時間 (休憩含まず) | 約5時間00分 |
歩行距離 | 6.1 km |
累積標高 | 上り 784 m 下り 784 m |
開聞岳を登るルートはひとつのみで、二合目登山口を起点に往復します。
標高は900m超の低山ではありますが、登山開始地点が標高250mほどのため、頂上まである程度時間を要します。
また、鹿児島県の最南端に位置し標高も低いことから、真夏の時期の登山には不向きです。
開聞岳二合目登山口 往復ルート(登り)
開聞岳の頂上まで、らせん状に山を半周しながら登っていきます。
2合目から7合目は、火山礫が散在し、滑りやすい道が続きます。
5合目までは樹林帯。くぼみのある道を登ります。
5合目を過ぎると少しずつ展望が開け、東シナ海が見えてきます。
7合目を過ぎると、固い安山岩がルート上に現れるようになります。
上部では岩場が続き、7号目ではロープ、8合目を過ぎるとはしご道も現れます。
難易度自体は高くありません。慌てずゆっくり確実に登りましょう!
頂上にたどり着くと360度の大展望。
鹿児島湾(錦江湾)の海岸線、佐多岬、桜島、池田湖などが一望できます。
視界の良いときには屋久島も望めます!
開聞岳二合目登山口 往復ルート(下り)
下りは登りと同じ道を辿ります。
ロープやはしごを要する道もありますので、気をつけながら下山しましょう。
登山道へのアクセス
開聞岳登山の起点となる、二合目登山口へのアクセスを紹介します。
車でのアクセス:
車で | ・鹿児島市街地より 国道226号経由 (参考:鹿児島中央駅エリアから約1時間30分~2時間) |
駐車場 | ・開聞岳 登山者無料駐車場(24時間利用可) 〒891-0604 鹿児島県指宿市開聞仙田 |
鹿児島市から開聞岳方面へアクセスする場合、鹿児島湾(錦江湾)沿いに国道226号を南下して、指宿方面に向かうのがおすすめです。
鹿児島市から指宿スカイライン(有料道路)を利用可能ですが、運転のしやすさやトータルの所要時間を考えると、下道を利用する方が便利です。
公共交通機関でのアクセス:
JR・ バスで | JR指宿枕崎線 開聞駅下車 ・二合目登山口まで徒歩30~40分 |
JRでアクセスする場合、開聞駅から登山口まで30~40分歩きます。
登山自体の行程に加え、60分から90分程度の時間が追加で必要になるので、充分に余裕のある計画を立てるようにしましょう。
公共交通機関の運行状況・時刻表は最新情報をチェックしましょう!
開聞岳:山小屋、トイレ、水場の情報
山小屋・テント場情報
本記事で紹介した開聞岳 二合目登山口の往復コース中に山小屋はありません。
二合目登山口と隣接したエリアに、かいもん山麓ふれあい公園があり、フリーキャンプ場やオートキャンプ場が利用可能です。
トイレ情報
- 開聞岳 二合目登山口手前
- かいもん山麓ふれあい公園 管理棟など
登山道内にトイレはありません。
登山開始までにトイレは済ましておきましょう。
水場情報
登山道内に水場はありません。
かいもん山麓ふれあい公園内に飲料の自動販売機が利用可能です。
鹿児島市側から公共交通機関でアクセスする場合、鹿児島市内で食料・飲料を準備してから向かうようにしましょう。
車利用の場合、近隣のコンビニを利用することになります。